コラム

【本当にお得?】居抜き物件のメリットと、見落としがちな注意点

居抜き物件はサロン開業の“近道”?

サロンを開業しようと物件探しを始めたとき、多くの方が選択肢として考えるのが「居抜き物件」です。
「内装や設備がそのまま使えるから、コストも抑えられるし、すぐに営業開始できる!」というメリットはやはり大きいですよね。
私自身も、初めて出店したときに居抜き物件を候補にしていました。たしかに居抜きには魅力がいっぱい。ただ、その一方で「ここを考えないで契約するのは危ないな。。」という落とし穴も潜んでいるのです。

居抜き物件のメリット

まずは代表的なメリットを整理してみましょう。

  • 初期費用を大幅に抑えられる
     内装や設備などを一から作るよりも、居抜きの方が圧倒的に安くスタートできます。

  • 工期が短縮できる
     造作が整っていれば、契約から1~2か月でオープンできるケースも。スピード感を持って開業できるのは大きな魅力です。

  • 実際のレイアウトをイメージしやすい
     図面ではなく現物が残っているので、お客様の動線やスタッフの働き方をリアルにシミュレーションできます。

特に新規開業などで資金が限られているオーナーにとっては、本当にありがたい選択肢だと思います。

見落としがちな注意点

しかし、居抜き物件には注意すべきポイントもあります。実際、私も一度契約直前まで話を進めましたが冷静になってストップした経験があります。

  • レイアウトがお店のコンセプトに合わない
     1つ1つの施術ブースはゆったりと取りたかったのですが、既存の内装ではかなりコンパクトな作りになっていました。それを解消するには解体工事と造作工事が必要で、余計に費用や時間がかかることが判明しました。

  • 原状回復義務や造作譲渡契約の内容に注意
     「造作譲渡金」を払って引き継いだのに、退去時に“スケルトン返し”を求められることも。契約内容をきちんと確認しないと、思わぬトラブルに発展します。内装設備は残置物なのか、オーナーの設備なのか線引が不明確で大きなトラブルになることもあります。
    これは本当に気をつけたいです。。

  • 消防・保健所の基準に合わない場合がある
     前の店舗では問題なかった造作が、今のルールや業種ではNGになるケースも。例えば換気や配管、電気容量などは後から修正できなかったり費用が高額だったりしますので、注意が必要です。

居抜きは「得」か「損」かはケース次第

居抜き物件は、条件が合えばとても魅力的です。ただ、「初期費用が安いから」という理由だけで飛びつくと、後々に想定外のコストやトラブルが発生するリスクもあります。
大切なのは、

  • 設備の状態をしっかり確認すること

  • 契約書で退去条件を細かくチェックすること

  • 消防や保健所への適合を事前に確認すること

この3点を押さえておくだけでも、失敗の可能性はぐっと減ります。

まとめ:経験者だからこそ伝えたいこと

サロン開業はただでさえ不安や悩みがつきもの。そんな中で「居抜き物件」は一見ラクでお得に見えますが、注意点もあるのが実際のところです。
私自身、居抜きを検討して悩んだ経験があるからこそ、「ここは気をつけた方がいい」というリアルなお話をお伝えしました。

物件の選び方一つで、サロンの未来は大きく変わります。
こんなこともあるので、サロン運営経験のある「サロン賃貸+」にご相談いただくのも、一つの選択肢として考えてみてください。

TOPコラム【本当にお得?】居抜き物件のメリットと、見落としがちな注意点

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